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6月17日 第6回長信田太鼓ライブ「覚醒〜我在此処」 今年も新しいメンバーで挑んだライブ。毎年のことながら、みんな上手になったと思ったら卒業しちゃうから(笑)今年も一から積み上げました。 しかしながら、非情にも、去年乗り越えたものは「当然乗り越えられる」前提で、さらに次の目標ができてくるので、それはそれは大変なことになってしまいました! 目標を下げるのは簡単なこと。でも、いつだって挑戦していたい、目標に向かって燃える気持ちを持っていたい。 子どもたちは、去年を超える目標を掲げることで、誇りを持てたし、より一層燃えたし、それを自己改革の糧にしてくれたと思います。 そして、結果、それを成し遂げてしまいました。 あらためて、この子どもたちの「可能性」に驚かされたし、「無理かなあ」なんて大人が勝手に決めたらいけない!やっぱり挑戦すべきだったのだと悟りました。 |
覚醒〜マグマのように燃える「気」をふつふつと溜めています。 |
今年の特徴は「若さ」! いつも、平均年齢は20代前半くらいで、「青年(大人)」の集団だったのですが、今年はなんと10代が過半数を占めました。 最年少は中学1年生。ついこの間までランドセル背負ってました。 中学生が4人、高校生が5人!20歳前後が2人。(そして、毎年ひとつずつ年をとる48歳の私と30代のアイドル2人) 若いから人生経験も乏しく、表現力がどうしても今ひとつです。 表情をどう作っていいかわからない。声もどう出したらいいかわからない。 自分の内なる思いを外に出すって、思うよりずっと難しいことです。 なんせ学校では一言も喋らなかった子もいる!いつも人の目をビクビクとうかがってた子もいる!! そんな子たちが、「太鼓ライブに出たい」と勇気を出して一歩踏み出してくる。こんなに過酷なのに! |
今年の挑戦@三宅打ち。これはつらい・・・ |
今年ほど人の可能性を感じた年はないかもしれません。だって、およそ太鼓などやりそうもない子ばかり入ってくるんです。 怒鳴り飛ばしたら、次の日から寝込んでしまいそうな(笑)か弱い子が多かったんです。 でも、なぜか太鼓を始めると、「なにくそ魂」がムクムクと湧いてくるらしい。 3日間の強化合宿を終えて、ライブまであと3週間という頃になると、私も気を遣って優しくアドバイスなどしていられなくなる。 そして、できていないものはできていない、使えないものは使えない、ハッキリ言うしかなくなる。 でも、怒られて涙を浮かべて打ちひしがれていた子たちが、その日の夜、黙々と太鼓に向かう背中を見ると、抱きしめたいほど愛おしく思います。 子どもたちの中に眠っていた「私だって!」という負けん気が目を覚まし、逃げたくなる自分と戦い、今やるべきことに向かい始める。 この変化は「感動」としか言いようがない。 みんな、変わりたいんです。必死で自分の弱さと戦っているんです。 そして、一人のけなげな努力が、また別の一人の心に火をつける。 一人じゃ作れない舞台。みんなが自分の責任をはっきりと理解し、全員がこのライブを成功させるためだけに一つになっていきました。 |
三宅打ち:男子は女子の3倍の運動量…つらすぎる… |
みんなそれぞれに「自分の大切な人を泣かせる太鼓を打つ」と心に決めていました。 天国のお父さんに届く太鼓を打つんだと心に誓う子。 心配ばかりかけてきた親に変わった姿を見せたいと思う子。 どうしたら泣かせられるか、と自分に問うたとき、疲れたからと決めた練習をサボったり、手首が痛いからと休んでしまったり、言い訳している自分ではどこかうしろめたい。 他の誰かはだませても、自分はだませないから。そして、頑張っている仲間の中では、そんな言い訳はむなしいことだと悟るから。 いつ頃からか、みんなの目が変わってきたと思います。 本当に言い訳をしなくなった。 自信を持って舞台に立ちたい。そして、家族にこの姿を見てもらいたい。 そして、目指す「覚醒」に少しずつ近づいていきました。 |
みんな大好き、大騒ぎの「太楽」。笑顔が弾けます。 |
男踊りを入れてバージョンアップ「始動」 |
去年必死に作り上げた腹筋打ち、当然今年も!「革命」 |
今年もいろいろ挑戦しました。 まずは「覚醒」の三宅打ち。カッコイイ!と飛びついたものの、なんて過酷なんだろう!はじめて後悔しました(笑)。 毎日、練習に向かうのが怖いくらいでした。一人じゃくじけるから、みんなで声かけあって、2セット、3セットと悲鳴を上げながら練習しました。 そして、笛と桶太鼓のためのアンサンブル曲「烈」。5年前に挫折した笛に再チャレンジ!今度こそはと佐藤ぶん太さん(弘前)に数回通い、基礎から教えていただきました。思うように上手にならず、やはり時間をかけてしっかり訓練しないといけないと身にしみました。来年、再来年と少しずつ上達していきたいと思います! ダンスも頑張りました!美奈子先生の難しい振付けを、息を切らし、汗だくになって毎日練習しました。賛助出演いただいた美奈子先生と、ジャズダンスの生徒の方々にも、華やかにステージを彩っていただきました。 ジャズバージョンのキーボードを練習してくださった金子桂子先生も、毎年快く引き受けてくださり、感謝感謝です!難しいのに、軽やかに素敵に弾きこなしてくださり、ありがとうございました! ありがとうございました! | |
今年も見せてくれました。OBによる颯。みんな一日でいくつもマメをつぶしました! |
現役の颯。今年一番、打ち込んできた曲。 |
今年の挑戦曲A「烈〜RETSU」作曲:佐藤ぶん太 ダンス振付け:佐藤美奈子 キーボード:金子桂子 |
カーテンコール。すべてを出し切った笑顔。。 |
仲間の力。 それを今年はあらためて確信しました。 振り返って・・・ 仲間を求めたから挑戦したし 仲間が力をくれたから、いつのまにか自分の限界を越えていた。 仲間を信じたとき、はじめて「一人じゃない」と感じた。半端ない達成感が喜びがそこにあった。。 戦い終わって、みんなの晴れ晴れとした笑顔が、それを物語っていました。 今まで感じたことのない、自分への納得だったんじゃないかと思います。 決戦の日。 仲間と円陣を組み、みんなでこの過酷な2時間、全力で駆け抜けようと誓い合って幕が開きました。 あっという間に進んでいく本番の舞台の上で、視線が合うたびに、自分の気持が強くなるのを感じました。 どんなに必死になっても、どれだけ気持ちをぶつけても、仲間がちゃんと応えてくれる。 お客さんの大声援を浴びながら、涙か汗かわからないぐしゃぐしゃの顔で、全力の声を出す。 息が切れ、倒れそうになるけれど、いつもと違うものすごい気迫があふれるように出てくる。 終わってしまうのが寂しくて、この時間がもっともっと続けばいいなと思う。 最高に幸せな2時間でした。 なりやまない拍手と、お客さんの「感動した!」「また来年も来るよ」の言葉に感激し、そして、家族の涙に思わず号泣。 これまでの不安に耐えたつらさや、壁にぶつかり追い詰められた苦しさ、跳ね返そうと練習してきた膨大な時間。 すべてがこの一瞬で報われ、自分たちの幸せを感謝せずにはいられませんでした。 本当に、ありがとうございました。 支えてくださった、すべての方に、心からお礼申し上げます。 最後に、演出・指導をしてくださった細井清隆さんに。 私たちがやりたいことを全力で応援してくださり、支えてくださったこと、いつものことながら本当に感謝しています。細井さんがいなければ絶対に作れない舞台です。ありがとうございました!! |
今年ももちろん、袴田美紅ちゃん作のポスター。カッコイイです。 |
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