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★長信田太鼓単独ライブ記念スペシャルページ!★
創設以来初の単独ライブを記念して、いつもより写真もレポートもボリュームアップでお送りします♪
開催までの道のりや、今回の公演で卒業するメンバーのコメントなど、この公演への熱い想いを感じて頂けたらと思います!
3月9日(土)長信田太鼓ライブ「立志伝」
ふるさと文化館


長信田太鼓、初の単独ライブをやりました!!!
約300人の方がふるさと文化館に駆けつけてくださり、ほぼ満員御礼状態で
幕を開けました。
(なんと、三重から駆けつけてくれたOGもいました!ありがとう。)
なんせ、初めての単独ライブ。
今までは何かのイベントに呼ばれていくことがほとんどだったので、
お客さんを自分たちで集めなくても、拍手で迎えてくれる人がいて
くれたんですよね。
今回は、会場を決めるところから始まり、チラシをつくって、
毎日あちこちに配りまくり、これまで公演させていただいたところを訪ねて
お願いしたり、すべて自分たちで作ったイベントでした。
「100人くらい来てくれたらいいね」「ガラガラだったら、ちょっと悲しいね」と
ドキドキしながら当日を迎えたのですが、開演30分前には、
続々と人が入り始め、あっという間に席が埋まっていきました。
これまで、いろんな場所で心を込めて演奏し、一つ一つ作ってきた絆が、こんな風に、確実につながっていたんだなあと、本当に心が震えるような感動でした。
ありがたくてありがたくて、わざわざ会場まで足を運んでくださった皆様に、心から感謝の気持ちを伝えたいという気持ちが心の底から湧いてきました。
「太鼓に想いのすべてをぶつけよう」ステージに向かうメンバーの心は一つだったと思います。
そもそも、今回の単独ライブ、なぜ開催することになったかというと・・・
毎年3月の長信田イベントでは、「太鼓コーナー」が恒例だったのですが、今年の演劇公演は2時間の大作にチャレンジするため、
太鼓の時間はとれないことになったのです。
3月は卒業する人もいるし、最後のイベントを目指して練習してきたメンバーもたくさんいましたから、
それじゃあ何か発表の場を、ということになったわけです。
はじめは、どこかちょっとした場所を借りて、これまで応援して下さった方を招いて、小さな演奏会をしようと思っていたのですが、
いろいろ話し合っていくうち、「ふるさと文化館」で、思い切って単独ライブを決行することになりました。
太鼓のミニライブをするのに適度な会場ってなかなかないんですよね。
体育館のような広い場所は、音が拡散して演奏しにくいし、お客さんも寒いし。
そこいくと、ふるさと文化館は、音響が良くて、自分たちも音を合わせやすいんです。ホームグラウンドですしね。
結果的には、規模が大きくなって大変だったけれど、本当にやってよかったです。
メンバーも、大きな達成感に包まれていました。

今回のプログラムは、1時間半の構成で、太鼓の合間に長信田太鼓の歴史紹介コーナーなどを織り込みました。
後半には、太鼓だけでなく、私たちメンバーの生きざまを知ってもらいたいという想いを込めて、体験発表も入れました。
演奏曲は、次の通りです!
1.VOICE
2.HERMONY
3.躍動〜Action〜
4.制覇
5.PIECESU
6.立志伝

私たちの演奏できる曲は、現在8曲。今回はこの6曲を選びました。
新しいメンバーも次々入ってくる長信田太鼓では、最初に必ず「躍動」を練習します。
基礎が詰まった曲だからです。そして、少しずつ難しい曲にチャレンジしていきます。
現在は17名。
やる気のある人、努力をした人にチャンスが与えられるよう、イベントごとに、どの曲に誰が出演できるのか、
前列は(センターは?)だれが務めるのか、リーダー陣で話し合って決めています。
競争原理の中で、メンバーが奮起して、主体的に練習しています。
長信田の森では、通称「道場」といわれる建物に太鼓があるのですが、朝8時になると、自主練を始めるメンバーが集まってきます。
そして、9時から10時まではみんな揃って基礎練習で汗を流します。
日中は、デイケアのプログラムをこなし、週に2回は夕方4時から6時までみっちり曲練習をします。
みんな、演劇であったり、バスケ部の活動であったり、いつも何かしらやることを抱えていて忙しいです。
昼休みは、イベントの話し合いがあったり、お昼ご飯を食べる時間をキープするのも大変なくらい、
分刻みの生活をしています。それでも、太鼓に集まると、みんな真剣そのもの。
時間を無駄にしないように、山積した目の前の課題に向かっていきます。
けっこう、激しい生活です。体力も精神力も、限界まで追い込まれます。
でも、途中で投げてしまう人はほとんどいません。
以前だったら、簡単に逃げ出したかもしれませんが、今のメンバーたちは、一人一人に仲間とのきずながあり、
その中で絶対失いたくない信頼関係があります。自分が果たさなければいけない責任を知っています。
過労で倒れても頑張り続けるメンバーがいます。
みんなを思って、自分の時間を削って必死に曲を作るメンバーがいます。
苦手な体験発表を引き受けたメンバーがいます。
誰よりも早く道場に来て、掃除をしてくれるメンバーがいます。
普段はしゃべらなくとも太鼓では必死に大きな声を出すメンバーがいます。
できなくても泣きながらたたき続けるメンバーがいます。
一人一人の思いが、みんなを強くします。そして、長信田太鼓のハーモニーが輝きを放っているんです。

今回の目玉は、なんといっても新曲PIECESUのお披露目です。
今回で卒業する潤が、仲間を思って作った曲です。
自分たちのよさを最大限に引き出したくて、今までの4年間の経験をフルに生かして作ってくれました。
見せ場は、前半と後半で、大きく雰囲気が変わるところですね。
前半は、ピシッとした雰囲気で、整然と一糸乱れぬパフォーマンスを。
そして、後半は、一斉にはじけて、楽しさを全身で爆発させるような演出。
その中で、みんなの心が一つになっていく「一体感」を表現しています。
約2週間で一気に仕上げました。
前半の様なかっちりとした雰囲気を出すことは大得意な長信田太鼓。
でも、後半、その真剣な表情を「笑わせる」ことが超大変でした。ホントに。(笑)
「声出せー」「笑えー」と何度もダメ出ししながら、少しずつ大きな表現ができるようになっていきました。
当日のビデオを見たら、それなりに楽しそうな雰囲気が出ていたので、よかったです。
アンケートでも、PIECESUの評価が高くて、それもすごくうれしかったですね。
最後の曲、「立志伝」は、思った以上に長い曲になってしまい、2幕の「嵐のような不安の感情」を、
激しく、髪を振り乱してたたくところ、3幕の「雄たけびをあげて、前へ進む様子」を、
たくさんの動きをつけながら表現したところなど、超ハードでした・・・
1曲終わると、激しく消耗しているので、何度も繰り返して練習するのは不可能でした。(笑)
何とか完成することができて、ほっとしています。直前は休日も集まって、5時間くらい練習しました。
疲労はピークでしたね…みんなよく踏ん張ってくれました。
でも、新しい衣装もそろえてもらって、ちょっと誇らしい気持ちでステージに立つことが出来ました。 (児玉院長、ありがとうございました!!)
(衣装は、私は最高にかっこいいと思っていたのですが、中年のスタッフには「一昔前の特攻服か?」と笑われ、
不評だったようで、へこんでます・・・)

みんなで考えた司会進行やお楽しみコーナーも好評で、自分たちの手作りライブ、みなさんに喜んでいただけたんじゃないかと思います。
ロビーでお客様をお見送りした時、口々に「感動した」「また来るね」と言っていただいて、
本当に心が温かくなる思いでした。ある高齢のおばあさんが「今日の太鼓で100歳まで生きれるよ。
また聞きに来るのを楽しみに生きるよ」と伝えてくださいました。なんと嬉しいことでしょう。
私たちも自分が生きるために、今必死で太鼓を叩いています。その太鼓が、誰かの人生を元気づけ、
力を与えているのだとしたら、それだけで私たちが生きていく意味を与えてくれるように思います。
あらためて、聞きに来てくださった皆様に感謝を伝えたいと思います。ありがとうございました!!
(水野京子)
♪ライブの様子の写真のあとには、ライブに来て下さったみなさんのアンケートや、卒業するメンバーのコメントがあります。
≪アンケートより≫
・元気な司会の方たちの頑張りが伝わってきました。みなさん、本当によく練習されていて、
心の底から感動しました。元気を皆さんからたくさんいただきました。ありがとうございました。
これからも活動をずっと続けることが出来るよう祈っています。支えてくれる先生方に感謝です。
素晴らしい活動です。体験発表も大変良かったです。成長をさせてもらってよかったですね。
・涙が出ました。素晴らしい演奏会でした。どうぞますますご活躍ください。応援しています。
体験発表の方へ。あなたは大丈夫です。信頼関係…大切な学びでしたね。
・練習の成果が出ているようで、来るたびに上手になっているようですね。
・今日初めて太鼓を聞き、とても感動しました。背中がぞくぞくと、何か伝わるものがあり、
私自身もまた、娘とがんばろうという気持ちになりました。ありがとうございました。とってもすばらしかったです。
・皆さんの中に育っていくエネルギーを見るたびに、初めて太鼓に向かったころを思い出し、
人間の可能性の素晴らしさを感じずにはいられません。ずっと応援しています。頑張ってくださいね。
・輝かしい一同太鼓たたきでした。(80代男性)

≪卒業するメンバーから≫
・藤原
私は長信田太鼓を続けて2年半になります。ちょうど中高の部活と同じくらいの年月、
太鼓をやってきたわけですが、その間様々なことがありました。
はじめのころは、大勢の先輩たちの中で、右も左もわからず、たくさんの失敗があり、
自分のできなさに何度も打ちのめされました。それでも太鼓を続けていく中で、太鼓に向かう姿勢が少しずつ変わっていきました。
自分自身の弱さと向き合えるようになり、長信田太鼓の一員としての自覚と責任も芽生えはじめました。
それにともなって、技術的にも少しずつですが着実に、上達していったように思います。
やっと自分の納得がいく太鼓が叩けるようになったと感じたのは、今回のライブ直前になってのことです。
それまではピンボールみたいにあちこちに飛ばされ、ぶつかり、翻弄されっ放しの毎日でした。
自分の太鼓の集大成のつもりで挑んだ今回のライブでは、これまでのどの公演よりも楽しめたような気がします。
きっと、技術面の成長だけでなく、内面の成長があり、ライブを楽しめる心のゆとりがあったせいだと思います。
長信田太鼓を続けていく中で、私は様々な人生勉強をさせていただきました。部員のみんなから教えられたこと、
太鼓を叩くうちに、自分が体験していったこと。それらはとても得難い経験だったと思います。
この大切な宝物を胸に、長信田太鼓を離れても、自分の進みたい道を切り開いていきたいと思っています。
私に成長の場を与えてくれた長信田太鼓の部員の面々、そして監督の京子先生には心から感謝しています。
今まで本当に、ありがとうございました。

・高橋
今回のライブは、私にとって、長信田太鼓としての活動の集大成であり、今までの自分を振り返ることが出来る特別なライブでした。
一年間、楽しいことも苦しいこともたくさんありましたが、それら一つ一つが、私にとって大切な経験であり、
思い出です。長信田の森で、長信田太鼓で得た絆を胸に、これから新しい道を歩みたいと思います。
今まで支えてくれたみんなに、ありがとう。

・大沢
どうも!司会進行をさせてもらいました、大沢夏未です。
今回、事情により、太鼓はたたくことは出来ませんでしたが、いいライブになって良かったなと思っています。
司会では、かむし、すべるしで、残念な感じではありましたが、楽しかったです。
私も、今回のライブで、長信田太鼓を卒業しました。
正直なところ、技術的には、ほとんど成長はなく、新しい人にどんどん追い抜かれていく日々でしたが、
人生で初めての仲間をつくることが出来ました。
長信田太鼓をやっていた中で、この仲間が出来たことが一番うれしいです。長信田太鼓のみんな、
それを支えてくれた全ての方に、3、9!(サンキュー)

・中河原
僕は長信田太鼓結成当時からのメンバーで、4年間在籍していたことになります。
僕は今回の長信田太鼓live立志伝で長信田太鼓から卒業する事にしました。
これから僕は、ステージを変え社会で頑張っていこうと思っています。

長信田太鼓と歩んだ4年間を振り返ると、「あっという間だったな〜」と思います。
何百回の練習も何十回の公演もあっという間でした。
そして、ひとつの練習、ひとつの公演に成長させてもらったと思っています。
僕の成長は、自分自身の力だけでは絶対になかったと思います。
沢山の人に支えられて成長できたと今、実感しています。
一緒に太鼓に向き合った仲間に感謝しています。
公演の場を提供していただいた地域のみな様に感謝しています。
熱心に指導して下さった田中久子先生はじめ先生方に感謝しています。
沢山の人に支えられ、今に至ることが出来ました。
この4年間、太鼓を通し沢山の人に出会え、本当に幸せでした。
ありがとうございました。

今回の長信田太鼓live立志伝は、長信田太鼓初のワンマンライブでした。
ほぼ全ての事を、太鼓メンバーで準備してきました。僕は看板やパンフなどを作りました。
僕は良い出来栄えだと自画自賛していますが!!どうでしたか?
あと作曲なんかもしました、「piecesU」です。初の作曲で苦労しました。
バラバラだった星たちが、色々ありながらも最後には“ひとつ”になるという物語を頭に浮かべながら作りました。
今回のライブで初披露しました。

Live本番は300名近くのお客さんが来場してくださり、主催者であるという責任を感じながらも、楽しく、
演奏が出来ました。お客さんが楽しそうにしていたのが見え、それが何より嬉しかったです。
初のワンマンライブは大成功でした。
ワンマンライブが出来てとてもよかったです。
ありがとうございました。これからも長信田太鼓をよろしくお願いします。

・池谷
新生の息吹きみなぎる弥生3月、長信田太鼓として初となる単独ライブを開催しました!
開催にあたっては、なんせ初単独ライブということで、太鼓メンバーもかなり慌しく宣伝・下準備に奔走し、
協力しつつ舞台への用意がなんとか整いました。

そして迎えた当日は大成功でした!!長信田太鼓を聴くためだけに、本当に多くの人々が集って下さりました。
数百名は来ていただいたと思います。そんな大人数を目の前にし、オープニングが始まりました。
皆、大変な緊張感がありましたが、始まればそこは自分たちで作り上げるステージです。
ちょいと不器用で最初の一歩が出遅れがちな私達ですが、走り出したら止まりません!
多くの方々の温かな眼差しと声援、万雷の拍手と、力強い応援をいただき、笑いあり、涙ありの、
最初から最後まで大盛況のライブとなりました。

私は途中、ちょいちょい交代し司会を務めさせていただきましたが、正直言って大変に緊張しました。
ただ、会場の温かさと、舞台に立てる喜びで胸がいっぱいでした。

さて、今日まで色々なことがありました。僕の視点で太鼓の日々を振り返ってみました。
いつの頃からだろう。太鼓が生活の一部になっていたのは。僕は太鼓の虜になった。
はじめは、太鼓を叩くことも、リズムを取ることも、まして太鼓で自分を表現するなんて、まるで出来なかった。
でもいつしか、自分の太鼓に納得がいくようになってきた。周囲の反応を気にしていた時期もあったが、
あまり気にならなくなってきた。ありのままの自分の太鼓に、自信が芽生えてきた。
自分には自分にしか叩けない太鼓があると気付いた。すると、自分の太鼓に信頼がおけるようになってきた。
僕は不満をためこみやすい方だ。そんな自分を太鼓にそのままぶつける時もあった。
しかし、憎しみ、恨みといった負の感情までも、太鼓はそのまま跳ね返してくれた。
おかげで僕は、徹底的に自分と向き合えた。自分をうまく表現できない。伝えたいことがあるのに、うまく相手に伝えられない。
もっと、自分も、周囲も、高めて良くしていきたい…思いがあるのに、
伝わらないもどかしさがある。だから、本番で思いきり、自分が抱えているものを爆発させた。
躍動する命、燃え上がる魂、ある時は一瞬が永遠であるような、不思議な感覚を体感することもできた。
太鼓を通して、人のあたたかさにふれることもできた。田中先生の人間性も素晴らしく、とてもエネルギッシュで優しい方でした。
ストレートで純粋なメンバーに出会えたことも、大きな宝だ。
まことに激しい5年間だった。

今回で卒業となる長信田太鼓では、本当に様々なことがありましたが、全てが自分の血となり、肉となり、魂に刻まれています。
今は全力で駆け抜けてきた太鼓の日々、人々、全てに感謝の思いでいっぱいです。
 
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